ばっすい14
ただ、現在はやっているようなVTuberを見るつもりにはあまりなれない。チェックはしてみたが、興味を持てなかった。あまりにもリアリティーショー的で、配信者は自分に注目を集めるためなら何でもしている。視聴者はスーパーチャットと相手の承認欲求を交渉材料にしている
これが「文化が成熟していく」ということなのだろう。物事は自分の思ったようには進まないものだ。それは理解できる。視聴者の多くは、別に、アニメキャラがYouTubeを始めるとか、人格を持つとはどういうことかとか、そういうのに興味がなかったということも理解できる。そして、悪いことではないし、楽しんでいるなら楽しませておけばいいというのも分かる。
わかるのだが、私は少し危惧している。ニコ生がそうであったように、YouTuberがそうであったように、VTuberもどんどん過激になっていくのではないだろうか? 配信者は再生産と誇張を繰り返して、自分の生活をちぎっては投げ捨てている。視聴者はVTuberが生身の人間であることと、単なる仮想的なキャラクターであることを恣意的に使い分けている。どこかで私はやめるべきだと思っている。