ばっすい11
さらに悪いことに、すでに『オフコラボ』という概念まで生まれている。これはおそらく『VTuberの演者たちが実際に対面して生配信をする』という意味で使われているのだが、私はかなり否定的に捉えている。視聴者が「空想上のキャラクターが一緒に仲良く楽しんでいて、それはそうなのだが、メタ的には中の演者も現実で顔を合わせていて、これはなかなか虚構と現実の二重性があってフィリップ・K・ディック的な面白さを備えている」と解釈しているとは信じがたい。彼らは単に、「いつもはYouTubeで配信しているキャラクターが実際い出会って話している」と思っているのだと私は信じる。
だが、配信している彼/彼女らにかなりの重荷を背負わせていることは理解しなければいけない。自分の身の周りで起きたことを、絶え間なく話さないといけないのは、私見では相当に厳しい。もっとはっきり言えば、我々は彼/彼女らのエゴを食い物にしている。