待てよ...俺は楽だから屋内の部活を選んだわけじゃない...思い返してみれば自分は今まで運動といえば水泳程度しかかじっていなかった...それは単純に自分が心身虚弱だからであり、体育などという野卑な力比べより高尚な科学を選んだからだ...ということは小学生の頃に台頭していた「徒競走が速いやつが偉い」という半ば呪いのような風潮は中学生への成長過程で完全に滅却されたわけではなくむしろ「運動部の陽キャが文化部の陰キャ、ひいては帰宅部のスケジュールド・カーストを支配する」という固定観念、いや、どう陰キャが足掻こうと覆せるはずのない自然の摂理に水面下で成長を遂げていたというのか！？模試で毎回校内一位か二位の俺が誰にも振り向かれず定期テストで平気で30点台取って喜んでるような野球部の連中に女が群がってるってことの意味に早く気づかなかったんだ...まさかこの「気づかない」こそが...「オールドタイプ」！？(爆風で消し飛ぶラムダ)