ばっすい10
事実、Vtuberは自分の生活を切り売りして生活している。配信を開けば、おそらく数分もたたずに、「今日コンビニ行ったらさ」といった類いの話を聞くことができる。もはや、『電脳コンビニ』などはあらゆる意味で馬鹿げた表現でしかない。『イラストが単に日常の話をしている』ことからの差別化を図るために、彼や彼女たちは節操なく自分の生活を誇張し、コラボをし、架空の――しかし一部は歴然として事実である――自分を作り上げていく。VTuberはリアリティーショーになっていく。
この状態は、一つにはVTuberという表現の困難さがある。一つには視聴者がそれを望むというのがある。てえてえなあてえてえなあと言って、女を女と通話したという理由だけでレズビアンに仕立て上げる。もちろん、諸君らが「百合とはもっと深淵で」と議論をぶつのは知っている。したまえ。し終わったか?