ばっすい8
今は、新しく入ってきた視聴者は、いきなり既存のコミュニティに囲い込まれる。それはにじさんじやホロライブであり、そこでは毎日のように生配信が行われている。彼/彼女が他のものを探索することは起こらない。彼らは完全に囲い込まれ、彼らが増やす登録者数は在野の個人勢ではなく、そのコミュニティの中の人間だけだ。セレンディピティはない。偶然の出会いも存在しない。
この囲い込みを実現させているのはマスの量、つまり、どれだけの配信量をそのコミュニティ内で出せるか、という量だ。3Dモデルを使った動画はコスト・時間がかかり、コンプライアンスのチェックもあり、資本が巨大であってもそれほど量を出すことができない。キズナアイの動画を見飽きても、upd8には自分の中に囲い込めるだけの弾を(当時は)用意できなかった。