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特に出雲地方には「一杯茶でお客を帰してはいけない」という素朴なおもてなしの精神が根強く残っていて、「まあ折角ここまで来らいた事だけん、上がって仏壇でも拝んでってごしなはいや」と勧められるがままに玄関先から奥に足を踏み入れたが最後、あなたの湯飲みには際限なくお茶が継ぎ足され、テーブルの上にはお菓子やら果物やら料理(漬物(つけもん)、煮物(たいたん)、練物(あご野焼き(≒でっかい飛び魚のちくわ)、かまぼこ(≒渦巻きが無く少し大きい厚切りなると)、はんぺん(=薩摩揚げ))、etc...)やらが次々と運ばれ、いつ果てるとも知れない昔語りと世間話が延々と続くことになるだろう。丁重にお断りするにせよ、素直にご馳走(ごっつぉ)になるにせよ、途中でお暇を乞うにせよ、それ相応の話術と精神力(あとそれらを入れるための大きな胃袋)が求められるのは言うまでもない。・・・・・・でもま、たまーにはいいよね、こういうのも。